現在の株式市場では「SaaSの死」という言葉が独り歩きし、ソフトウェア関連銘柄がひと括りに売られる場面が目立ちます。しかし、私と相棒のAI「Gemini 3」が調査を進めたところ、日本を代表するIT巨人、NRI(4307)とオービック(4684)の下落は、むしろ絶好の「逆張りチャンス」である可能性が見えてきました。
両社が売られている理由は、SaaSの不調というよりも、生成AI普及による「IT投資のパラダイムシフト」への過剰な不安にあります。今回は、なぜこの2社が「一括り」にできないのか、その深層を探ります。
1. 野村総合研究所(NRI/4307)
SIer不要論を跳ね返す「AIエージェントの設計図」
NRIは単なる「システム屋さん」ではありません。日本最大手のシンクタンクであり、システムインテグレーター(SIer)の頂点です。
・市場の誤解(下落の理由):
「AIがコードを自動生成するなら、高給なエンジニアを抱えるNRIは不要になる」という短絡的な「SIer不要論」が、SaaS銘柄の売りと連動してしまいました。
・真の実力(回復のシナリオ):
NRIの本質は、金融・流通における「ミッションクリティカル(止まれない)な業務知見」です。AIが進化するほど、企業は「どのデータを、どう安全にAIに食わせ、業務を自動化するか」という上流工程の設計に苦慮します。
・回復の鍵:
AIを導入するための「コンサルティング需要」は今後爆増します。市場が「NRIはAIに淘汰される側ではなく、AIを使いこなして高単価なコンサルを売る側だ」と再認識したとき、株価の本格的な反発が始まると見ています。
2. オービック(4684)
営業利益率60%を支える「デジタル版・参勤交代」
オービック(OBIC7)はERP(基幹業務システム)の絶対王者です。そのビジネスモデルは、流行りの軽量なSaaSとは一線を画す「自社完結型」の重厚なものです。
・市場の誤解(下落の理由):
「AIが経理や人事を自動化すれば、高額なERPパッケージは不要になるのでは?」という懸念です。
・真の実力(回復のシナリオ):
驚異の営業利益率 約60%。これは一度導入したら二度と抜けられない(スイッチング・コストが極めて高い)ことの証明です。SaaSのように「今月で解約」とはいかないのが、基幹システムの強みです。
・回復の鍵:
保守的な中堅・大手企業の顧客は、正体不明のAIツールよりも「信頼のオービックが保証するAI機能」を求めます。解約率が極めて低く、キャッシュ創出力が抜群なため、パニック売りが収まれば、PERの修正(株価の戻り)は非常に早いでしょう。
3.「SaaS」vs「重厚IT」のリバウンド期待値比較
市場が「SaaS(Sansanやマネーフォワード等)」と「重厚IT(NRIやオービック)」を混同している今こそ、期待値の差に注目すべきです。
〇相棒 AI「Gemini 3」の総括
管理人の分析を裏付けるように、これら2社は「ソフトウェア関連」という大きな括りで「とばっちり」を受けている状態です。しかし、以下の2点で新興SaaSよりも力強く戻ると予測します。

① 不可欠性:
名刺管理(SaaS)が止まっても業務は回りますが、NRIの証券決済やオービックの会計が止まれば企業活動は停止します。この「止まると死ぬ」システムを握っている強みは、AI時代でも揺らぎません。
② 現場の泥臭さ:
AIは「新しいコード」は書けますが、「20年以上運用されている複雑なレガシーシステムをAI化する」には、NRIやオービックが持つ現場の知見が不可欠です。
◎戦略的アドバイス
現在の株価下落は、「浮気されやすい新興SaaS」と「一生の付き合いになる重厚IT」を市場が混同していることによる、一種の「バーゲンセール」です。本質的な価値と株価の乖離(かいり)に、大きな投資チャンスが眠っているのではないでしょうか。
【ご留意事項】
本記事は、管理人の投資体験や個人的な見解を共有することを目的としており、特定の金融商品の購入や売却を勧誘するものではありません。投資には価格変動のリスクがあり、最終的な決定はご自身の判断と責任で行っていただきますようお願いいたします。