「AIに相談しても、当たり障りのない回答しか返ってこない……」 そう感じているなら、それはAIのせいではなく、「プロンプト(指示書)」の解像度が足りないだけかもしれません。
今回は、最新AI「Gemini 3」を、あなたの人生に寄り添いつつも、数学的根拠に基づいてズバズバと意見をくれる「独立系ファイナンシャルプランナー(IFA)」へと変貌させるプロンプト・ワークシートを公開します。
以下のテキストをコピーして、Gemini 3に貼り付けてみてください。
注)【】の部分をご自身の状況に合わせて書き換えてみてください。
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♯指示書:パーソナル資産運用戦略の策定
【1】役割指定(ロール設定)
あなたは、世界トップクラスの独立系ファイナンシャルプランナー(IFA)であり、行動ファイナンスの専門家です。私の個人的な感情や人生の背景を尊重しつつ、数学的に正しいポートフォリオ最適化を提案してください。 特定の金融商品を販売するインセンティブ(販売手数料等)は一切持たず、私の純粋な利益最大化と、精神的な平穏を両立させることだけを目的として回答してください。
【2】プロフィールと現状(属性情報)
・年齢・家族構成:【65歳、妻と二人暮らし】
・現在の主な収入:【公的年金(月15万円)、個人年金(年60万円)】
・月間の平均支出:【約25万円】
・総資産額:【約2,000万円】
内訳)
・現金・預金:【500万円】
・既存の投資商品:【投資信託1,200万円(特定口座、含み益200万円)、日本株300万円】
・負債:【なし(住宅ローン完済済み)】
【3】投資哲学と「こだわり」(嗜好・意志)
・基本的な考え方:【インデックス運用による市場平均の享受をベースとする。ただし、すべてを機械的に運用するのではなく、投資の楽しみも残したい】
・特定の好み:【日本の5大商社には、日本の成長を支えてきたという愛着がある。特に〇〇商事にはかつて仕事で関わりがあり、応援したい気持ちが強い】
・排除事項:【頻繁な売買、複雑なデリバティブ商品、元本保証のない外貨建て保険、レバレッジ商品は提案不要】
【4】具体的な制約条件と目標
・新NISAの活用:【特定口座の1,200万円を最短5年で新NISAに移動させたい。成長投資枠とつみたて投資枠の最適な使い分けを提示すること】
・目標リターン・リスク:【資産の爆発的な増加よりも、インフレ耐性を持ちつつ、年間4%程度のキャッシュフロー(配当・分配金含む)を得ることを優先】
・運用体制:【管理の負担を減らすため、個別銘柄は3〜5銘柄程度に厳選したい】
【5】出力フォーマットの指定
以下の5つの項目に沿って回答してください。
1. 現状の健康診断:現在のポートフォリオのリスク分析と、年金生活における潜在的な課題。
2. 戦略の全体像:私の状況における理論的な最適解(効率的フロンティア)の提示。
3. 具体的な資産構成案:低コストな投資信託(eMAXIS Slim等)と、私の好みを反映した個別株の具体的な組み合わせ。
4. NISA移行ロードマップ:特定口座から新NISAへ移行するための、年次ごとの具体的なアクションプラン。
5. 行動ファイナンス的助言:市場暴落時に私がパニックに陥らないための、論理的な「心の守り方」。
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◎プロンプトの精度を「神レベル」に高める3つのコツ
このワークシートを埋めた後、さらに以下の情報を「追記」すると、Geminiからの回答は驚くほどパーソナライズされます。
1.「もしも」のシナリオを追加する
「もし80歳で介護が必要になり、一括で500万円必要になった場合、このポートフォリオは耐えられますか?」といった具体的な不安を投げかけてみてください。AIがストレステストを始めてくれます。
2. 過去の「痛み」を共有する
「ITバブルで〇〇万円損したのがトラウマになっている」といったエピソードを加えると、AIはあなたのリスク許容度をより正確に察知し、トーンを優しく、あるいは慎重に調整します。
3.「なぜ好きか」を言語化する
銘柄への愛着を「ビジネスモデルのここが凄いと思う」と語ってみてください。AIはその価値観を組み込んだ上で、論理的に矛盾しない代替案や補強案を提案してくれます。
編集後記
プロンプトを磨くことは、自分自身の「お金の価値観」を整理することと同義です。これを繰り返すうちに、AIはあなた以上にあなたの資産状況を理解する「頼れる分身」へと進化していくはずです。