「株式投資は企業を応援すること」から、そろそろ卒業しませんか?

沿って | 2026年2月10日
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「株式投資は、あなたが好きな企業を応援することから始めましょう」

初心者向けの投資ガイドや証券会社の広告で、必ずと言っていいほど目にするこの言葉。皆さんはどう感じますか?「身近な商品を使っているから」「あの会社が好きだから」という理由で銘柄を選び、中には「主婦が隙間時間で〇億円!」といった景気の良い成功体験談がセットで語られることもあります。

確かに、株を買うことで需給面から株価を支える側面はあります。しかし、管理人はこの「応援」という甘い言葉に強い違和感を抱いています。

「応援」という言葉に隠されたリスク
正直に申し上げましょう。初心者を「応援」という情緒的な言葉で誘うのは、一部の証券業界による「投資への心理的ハードルを下げるための演出」に過ぎません。

株式市場は、プロもアマも、機関投資家も個人も、同じ土俵で利益を奪い合うシビアな世界です。そこに「応援」という感情を持ち込むことは、判断を狂わせるリスクを学んでいます。

・「好き」という感情が、冷静な撤退(損切り)を遅らせる。
・身近な商品への愛着が、企業の財務状況や市場競争力の欠如を盲目にする。


投資の本質は、純粋に「自分の資産を増やすこと」にあるはずです。ボランティアではないのですから、まずはその目的を直視することから始めるべきです。

株式投資は「知的なリスクテイク」である
管理人が考える株式投資は、感情的な応援ではなく、経済の仕組みを理解した上での「知的なゲーム」です。

では、難しい経済用語や複雑なチャート分析が必要かと言われれば、答えは「NO」です。特にチャート分析は、あたかも未来が予見できるかのように思わせる、業界が作り出した「魔法」のようなものです。

管理人が大切にしているのは、2024年に急逝された経済評論家・山崎元氏の教えです。そのエッセンスは、驚くほどシンプルに集約されます。

1. リスクの対価を受け取る:
経済の世界は「リスクを取っても良い」と考える人が、「リスクを取りたくない」と考える人から利益(リスクプレミアム)を吸い上げる仕組みになっています。

2. 分散と継続:
特定の企業に肩入れするのではなく、広く分散して持ち続けること。これが、個人投資家が勝ち残るための唯一かつ最強の戦略です。

「甘い言葉」を捨て、本質を掴む
「応援」という耳当たりの良い言葉で投資を始めるのは、もう終わりにしましょう。

株式投資の真の醍醐味は、資本主義の構造を理解し、適切にリスクを管理しながら、自分と家族の未来を切り拓く資産を築くことにあります。感情ではなく、論理と戦略で市場と向き合う。それこそが、私たちが目指すべき「真の投資家」への第一歩です。

著者: こみや

1959年生まれ。雇用延長で働く、しがないサラリーマンを66歳で卒業。 これから人生後半・第4コーナーに突入です。

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