2026年1月11日(日)の日本經濟新聞一面に、気になる記事がありました。「高齢化とともにNISA口座の開設率が低下している」という現状です。
現在66歳の私は、新NISAの「つみたて投資枠」「成長投資枠」をフル活用し、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の積立を継続しています。
かつて保有していた「さわかみファンド」を解約した資金などを充てていますが、なぜこの年齢で、あえてリスク資産である株式を持ち続けるのか。
今回は、NISAを通じた「全世代共通の生存戦略」について、私の考えをまとめました。
1. 若い世代:最大の武器は「人的資本」
若い世代は、金融資産こそ少ないかもしれませんが、将来にわたって稼ぎ出す力(人的資本)を豊富に持っています。多少の市場変動があっても、その後の労働収入でカバーできるため、積極的に株式を保有することは将来に向けた極めて優れた戦略です。
2. 富裕層の高齢者:リスクが生活を脅かさない
では、高齢者はどうでしょうか? ある程度の金融資産をお持ちであれば、多少のリスクを取っても日々の生活が破綻することはありません。「もう年だから」と消極的になる必要はなく、「自分の体は年を取っても、金融資産まで年を取らせる(守りに入る)必要はない」というのが私の持論です。
3. 資産が少ない高齢者こそ「長生きリスク」への備えを
もっとも議論が必要なのは「金融資産が少ない高齢者」の場合です。インフレが進行し、貨幣価値が目減りする今の日本において、「人生100年時代」の長生きはリスクにもなり得ます。
例え毎月数千円からでも、新NISAのつみたて投資枠を利用して株式市場に資金を置く。これは、単なる「儲け話」ではなく、インフレや長寿に対する有効な防衛策です。少額であっても、優れたコストの投資信託を通じて世界経済の成長を享受し続けることは、資産の寿命を延ばす鍵となります。
「リスクを取る勇気」が未来を拓く
管理人の座右の銘の一つに、故・山崎元氏が著書『経済評論家の父から息子への手紙』で遺した言葉があります。
「経済の世界は、リスクを取っても良いと思う人が、リスクを取りたくない人から、利益を吸い上げるようにできている」
この言葉を噛み締め、有利な制度(NISA)と優れた商品(オルカン)を使い倒す覚悟です。一喜一憂せず、少しでも長く、この株式市場という戦場に留まり続けたいと考えています。