こんにちは、管理人の「こみや」です。
毎朝のルーティンである日本経済新聞のチェックをしていたところ、投資家として見過ごせない、非常に象徴的なニュースが飛び込んできました。
「信金中金、稚内信金に約200億円の資本支援 金利高で債券含み損膨張」
(日本経済新聞 2026年7月29日 朝刊より)
記事によると、金利上昇に伴って保有債券の含み損が膨らみ、財務が悪化した稚内信用金庫(北海道)に対し、信金中央金庫が200億円規模の資本支援を行う最終調整に入ったとのことです。
そして重要なのは、「同様の事例は将来的に全国の金融機関で広がる可能性がある」という点です。
日銀の利上げ局面において、「これからは銀行株の時代だ!」と安易に買いに向かう投資家は少なくありません。しかし、今朝のニュースは、管理人がかねてより懸念していた「危ない銀行の表面化(選別)」が、いよいよ現実の段階に入ったことを物語っています。
今回は、なぜ「銀行株ならどこでも良い」わけではないのか、そしてこの波に安全に乗るためのメガバンク中心の賢い分散投資アプローチについて改めてお話しします。
1.「金利上昇=銀行はどこでも儲かる」の落とし穴
「金利が上がれば、銀行は貸出金利が上がって儲かるはず」
これは半分正解で、半分は間違いです。特に資金繰りや経営体力に余裕のない中小銀行(地方銀行・信用金庫など)にとっては、金利上昇が大きな毒薬になり得ます。
なぜなら、金利が上昇すると「銀行が過去に買っていた既存の国債などの価格が大きく下落する」からです。
・本業(貸出):金利が上がって利ざやが増える(プラス)
・保有資産(債券):価格が下落して大きな含み損を抱える(マイナス)
メガバンクのように潤沢な資金と多様な収益源を持つ銀行であれば、この含み損を吸収しながら利ざや改善の恩恵をフルに受けることができます。
しかし、地域密着型で体力の乏しい中小銀行の場合、債券の下落ダメージが本業の利益を吹き飛ばし、今回の稚内信金のような財務悪化に追い込まれてしまうのです。
つまり、これからの時代は「買えば上がる銀行株ブーム」ではなく、「生き残る銀行と淘汰される銀行の凄惨な選別時代」に入ったと言えます。
2. 結論:リスクを抑えるなら「大手銀行への集中・分散投資」
では、私たち一般投資家はどう立ち回るべきでしょうか?
答えはシンプルです。「地銀リスクを避け、大手メガバンクに絞って分散投資する」ことです。
とはいえ、「メガバンク数社の株を個人でバラバラに買い揃えるには資金が足りない…」と思われる方も多いはず。そこで、管理人が実践しており、一般投資家の強い味方になると考えているのが「1615(NEXT FUNDS 銀行業ETF)」です。
3. なぜ「1615(銀行ETF)」が賢い選択なのか?
1615(NF・銀行業ETF)の最大の強みは、組み入れ銘柄の70%以上が「大手金融グループ」で占められている点にあります。
【組み入れ上位5社】
・三菱UFJフィナンシャル・グループ
・三井住友フィナンシャルグループ
・みずほフィナンシャルグループ
・ゆうちょ銀行
・りそなホールディングス
このETFを活用することで、投資家は次のような大きなメリットを得ることができます。
1. 個別の地銀リスクを大幅に低減(財務の弱い中小銀行の影響を抑える)
2. 金利上昇の恩恵(メガバンクの業績拡大)をダイレクトに享受
3. 少額からメガバンク群へ丸ごと分散投資が可能
「大手銀行の成長波には乗りたいけれど、個別株を何社も買う予算はない」「地銀の含み損リスクは踏みたくない」という方にとって、1615はまさに理にかなったパッケージと言えます。
〇まとめ:これからの銀行株投資は「中身」で選ぶ
利上げ局面は、銀行株全体にとって間違いなく追い風です。しかし、その裏で「保有債券の含み損」という地雷を抱えた銀行が炙り出される時期でもあります。
「銀行株なら何でもOK」という大雑把な投資からは卒業し、「メガバンク主体の賢い分散投資」で、リスクを抑えながら時代の波に乗っていきましょう。
【関連記事】
銀行ETFについて、過去の記事でも解説しています。ぜひあわせてお読みください。
👉銀行ETFは少額投資の強い味方!金利上昇局面で選ぶべき「賢い銘柄」とは?(2026年1月11日公開記事)
【ご留意事項】
本記事は管理人の投資体験、および分析プロセスを共有するものであり、特定の投資商品や売買を勧誘・推奨するものではありません。実際の投資判断は、必ずご自身の責任において行われますようお願い申し上げます。