株主優待は「お楽しみ」であっても、投資の「目的」にしてはいけない理由

沿って | 2026年2月14日
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「株主優待」という響きには、どこか心躍るものがあります。箱を開ける瞬間のワクワク感は、投資の醍醐味の一つと言えるかもしれません。しかし、資産形成を真剣に考えるのであれば、優待の魅力と「投資の合理性」は切り離して考える必要があります。

27年前の自分に教えたい「投資の効率」
管理人が初めて株主優待を目当てに購入したのは、キーコーヒー(2594)でした。1999年3月、投資を始めたころの私は、マネー雑誌の「たった100株でコーヒー豆がもらえる!」という特集に目を奪われ、1,348円で100株を購入しました。

あれから約27年。2026年2月13日時点の株価は2,007円です。 一見すると、含み益が65,900円あり、その間に配当やコーヒーも届いているため、「成功」のように見えるかもしれません。しかし、投資家としての今の視点で見れば、これは決して「効率の良い投資」とは言えません。

27年で「+49%」は成功か、停滞か?
株価の上昇率は約148%(約1.5倍)ですが、これを27年という長期のスパンで考えると、年利換算ではわずかな数値に留まります。もし同期間、全世界株式やS&P500などのインデックスに投資していれば、資産は何倍にも膨らんでいた可能性があります。

本来、株式投資の成否は、以下の合計値である「トータルリターン」で判断すべきです。
1. キャピタルゲイン(値上がり益)
2. インカムゲイン(配当・優待)


優待という目先の「モノ」に捉われるあまり、資産全体の成長性を損なってしまう。これは投資初心者によく見られる「合理性の罠」です。

メディアの「優待推し」とどう付き合うか
雑誌やSNSでは、今もなお株主優待特集が人気コンテンツです。証券会社にとっても、優待は投資の入り口として非常に訴求しやすいため、広くプロモーションに利用されています。

もちろん、投資のきっかけとして優待を利用するのは否定しません。しかし、もしあなたが「資産を築くこと」を目的とするならば、優待の有無に惑わされず、その企業が長期的に利益を出し続け、株価を押し上げる力があるかを見極めるべきです。

結論:優待は「おまけ」である
株主優待は、あくまで投資の結果付いてくる「おまけ」のようなもの。 投資の本質は、預けた資本が効率よく成長することにあります。魅力的なパッケージの裏側にある「数字」と「成長性」に目を向けること。それが、賢い投資家への第一歩です。

【ご留意事項】
本記事は、管理人の投資体験や個人的な見解を共有することを目的としており、特定の金融商品の購入や売却を勧誘するものではありません。投資には価格変動のリスクがあり、最終的な決定はご自身の判断と責任で行っていただきますようお願いいたします。

著者: こみや

1959年生まれ。雇用延長で働く、しがないサラリーマンを66歳で卒業。 これから人生後半・第4コーナーに突入です。

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