前回ご紹介した「はじめの一歩」のプロンプトは試されましたか?
AIから返ってきた回答に驚かれた方も多いはずですが、実はあれでもまだ「Gemini 3」の真の実力の3割程度しか引き出せていません。
今回はさらに一歩踏み込み、プロンプトの解像度を劇的に高める「向上編」をお届けします。
今回のテーマは、「個別銘柄のシビアな絞り込み」と「税金を考慮した出口戦略」です。
なぜ「金融資産目録」が必要なのか?
「総資産額 2,000万円」という数字だけでは、AIは一般的なアドバイスしかできません。
しかし、「どの銘柄に、いくらの含み益(または含み損)があるか」まで提示すれば、AIは以下のような高度な判断が可能になります。
・税金の最適化:
「この銘柄は含み益が大きいので、新NISAへの移行は年を跨いで段階的に行い、譲渡所得税をコントロールしましょう」
・銘柄の断捨離:
「配当利回りと現在の評価額を天秤にかけ、保有継続か売却かを数学的に判定」
・精密なリバランス:
「項番1と項番5を入れ替えることで、ポートフォリオのリスクを〇%低減」
◎【追記用】プロンプトに追加すべき「13の項目」
【2】プロフィールと現状(属性情報)のセクションを、以下の「金融資産目録」に差し替えてみてください。対象が多い場合は、Excelからテキスト形式でコピー&ペーストするのが最も効率的です。
項目名 入力例(日本株の場合)
1. 項番 1
2. クラス 株式
3. 投資対象地域 日本
4. 分類 個別株
5. 保有金融機関 〇〇証券
6. 銘柄コード 8591
7. 銘柄名 オリックス
8. 保有数 100株
9. 平均取得単価 4,255円
10. 現在値 4,786円
11. 評価額 478,600円
12. 評価損益 +53,100円
13. 評価損益率 12.5%
管理人のワンポイント・アドバイス
銘柄数が多い方は、マネーフォワード MEなどの資産管理アプリのWeb画面をコピーし、Excelに貼り付けてから整形するのが近道です。少し手間はかかりますが、この「13項目」がGemini 3に渡ることで、回答の精度は「一般的な助言」から「あなた専用の執行計画」へと進化します。
〇このプロンプトで得られる「究極の回答」
この詳細データを踏まえて、以下の指示を追加してみてください。
追加指示の例:
「項番◯番の銘柄は愛着があるが、配当利回りと将来性の観点から、新NISAの『成長投資枠』で買い直すべきか、それとも特定口座で維持すべきか、税制面を含めて論理的に比較検討してください。」
AIは人間と違い、数百行のデータでも数秒で計算し、忖度なしに「売るべきか、持つべきか」を数字で示してくれます。
まとめ
金融資産目録を準備するのは、確かに骨の折れる作業かもしれません。
しかし、一度この「自分自身の鏡」を作り上げれば、Gemini 3はあなた以上にあなたの資産状況を理解する、頼れる分身になってくれます。ちなみに、管理人の場合、プロンプトの解像度を高めることで「旧NISAから新NISAへの移行」の手順が明確になりました。
これこそが、AI時代の「賢い資産運用」のスタンダードです。