こんにちは、管理人の「こみや」です。
毎朝のルーティンである日本経済新聞のチェック中、思わず目が留まるコラムがありました。
「大機小機 『オルカン一択』再検討の時」
(日本経済新聞 2026年8月22日 朝刊)
NISA拡充に伴い「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に代表されるオルカン投資が定着した一方、コラムではそのリスクや問題点が指摘されています。一見するとごもっともな分析ですが、提案されている「解決策」には大きな疑問を感じざるを得ません。
今回は、このコラムの違和感を紐解きながら、個人投資家が取るべき「本当の対応策」を整理します。
コラムが指摘する問題点と「不自然な解決策」
コラムで挙げられている課題自体は、客観的な事実です。
・課題1: オルカンには債券が含まれておらず、国内金利(国債利回り3%近く)の上昇局面では債券も魅力的な選択肢になる。
・課題2: 構成比率の6割超を米国が占めており、今後のリターン集中リスクがある。
しかし、コラムが提示した「対応策」に強い違和感を覚えます。
・コラムが提案する対応策:
高配当株やJ-REITへの投資
成長性を狙った小型株やベンチャー企業への投資
【ここがツッコミどころ!】
「債券がないからリスクが高い」「米国一極集中が心配」という課題に対し、なぜリスクの高さや値動きの荒い「高配当株・J-REIT・小型株」が解決策になるのでしょうか?
課題と対策が論理的に噛み合っておらず、アクティブ売買や高コスト商品をさせたい金融機関の思惑が透けて見えてしまいます。
管理人(FP)が考える「本当の対応策」
資産形成で大切なのは、余計なリスクを取らずシンプルに管理することです。コラムの課題に対しては、以下の対応が極めて合理的です。
・「債券がない」への正しい処方箋
対応:特定口座で「個人向け国債(変動10年)」を組み合わせる
高価格なバランス型ファンドに乗り換える必要はありません。
非課税枠(NISA)でオルカンを持ちつつ、安全資産として特定口座で個人向け国債を買えば、低コストで全体の金利リスク・リスク許容度を調整できます。
・「米国集中」への正しい処方箋
対応:何もせずオルカンのまま保有を続ける
米国集中を懸念してS&P500やNASDAQ100、FANG+などをサテライトで買い増せば、かえって米国比率が高まります。
オルカンをそのまま持っていれば、将来他地域のシェアが伸びた際も自動でリバランスされます。
📝まとめ:最適解は「低コスト・広分散・放置」
資産形成における最適解は、昔も今も変わりません。
「世界中に分散された株式市場全体に、最低水準の信託報酬で投資し続けること」
NISAやiDeCoを活用し、低コストな全世界株式インデックスファンドを毎月コツコツ積み立てる。そして無リスク資産(現金・個人向け国債)で全体の資産バランスを整えたら、あとは余計な売買をせず放置する。
有名紙のコラムであっても、提示された対策を真に受けて複雑な投資に手を出す必要はありません。王道の「低コスト&ほったらかし投資」こそが、最も再現性の高い戦略です。
◎ お薦めの書籍
『オルカン思考 世界経済を味方につける「長期投資」の教科書』 代田秀雄著 ㈱Gakken

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「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」については、過去の記事でも詳しく解説しています。あわせてお読みいただくことで、より理解が深まります。
👉【2,821万口座の衝撃】NISAの36.6%が「休眠状態」?一歩を踏み出せない「知識の壁」を突き破る最適解(2026年8月2日公開記事)
【ご留意事項】
本記事は管理人の投資体験と分析分析プロセスを共有するものであり、特定の売買を勧誘するものではありません。投資判断は、必ずご自身の責任において行われますようお願い申し上げます。