こんにちは、管理人の「こみや」です。
先日、インターネットであるマネー記事を読んでいて、なんとも言えない複雑な気持ちになりました。
それは、あるファイナンシャルプランナー(FP)が、役員報酬をめぐる税務上の扱いを説明するQ&A形式の記事です。
【読者からの相談】
Q: 私は「月収20万円」のために朝から晩まで必死に働いているのに、ママ友は「家業の役員」として、ほぼ出勤もせずに毎月20万円を受け取っているそうです。「これって脱税では?」と思うのですが、問題ないのでしょうか?
これに対するFPの解説を要約すると、以下のような内容でした。
・ほぼ出勤していない場合でも、即「脱税」とは限らない
・税務上で問題になりやすいのは「実態が完全にゼロ」か「金額が不相応に高すぎる」場合
・重要なのは出勤日数ではなく、役員としての責任や職務実態、報酬の妥当性である
解説ではさらに、「一見すると不公平に思えるかもしれませんが、税務上の判断は感情的な印象ではなく、関連資料や経緯に基づいてロジカルに行われるのです」といった旨が書かれていました。」
専門家としての回答としては100点満点、ぐうの音も出ない正論です。
……しかし、管理人がこの記事を読んで心が揺さぶられたのは、Q&Aの税務的な正誤そのものではありません。
この短いストーリーの背景に透けて見える「資本主義の厳しく、冷徹な現実」を、読者の方はどのように咀嚼されるのだろうか、という点でした。
あなたは「羨む側」にいますか? それとも……
この記事を読んだとき、多くの人はこう反応するかもしれません。
「ずるい、羨ましい」と感情を害するのか。あるいは「本当に税務上問題ないのか」と他人事の心配をするのか。
しかし、長くこの資本主義の世界で働いてきた身として、みなさんに本当に気付いてほしいのは別の視点です。
それは、「私たちはいつまで『労働者側』の視点だけで世界を見続けるのか」という問いです。
この構図は、ロバート・キヨサキ氏の名著『金持ち父さん 貧乏父さん』でも痛烈に指摘されている、資本主義の本質そのものです。
・労働者(Employee): 自分の時間を切り売りして、朝から晩まで働く
・資本家・経営者(Owner): 仕組み(会社や資本)を所有し、富の受益者となる
「汗水たらして働くのが美徳」と教えられてきた身にとっては、この対比は不条理で残酷に映るかもしれません。しかし、これがこの社会の基本ルールなのです。ルールを呪っても、私たちの資産は1円も増えません。
私たちが選ぶべき「唯一無二の王道戦略」
では、地道に働くサラリーマンが、この冷徹なゲームの中で生き残り、豊かさを手にするにはどうすればいいのか?
全員が今すぐ会社を辞めて、家業の経営者や役員になるのは不可能です。しかし、現代にはそれ以上に強力な「資本主義の受益者側に乗っかるルート」が用意されています。
これまでの投資経験と、冷徹なデータが示す結論はただ一つ。
この世界で私たちが取れる、最大かつ唯一無二の王道戦略は――
「新NISA」という最強の制度をフル活用し、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を毎月淡々と、一切の感情を挟まずに積み立て続けること。
これに尽きます。
理不尽な世の中に感情を揺さぶられている暇があるなら、そのエネルギーを自身の「仕組み化」に投資する。感情を排除し、世界の経済成長(資本)の果実をスマートに受け取る側に回る。それこそが、賢明な個人投資家のあるべき姿ではないでしょうか。
◎ お薦めの書籍
『山崎元の最終講義 予想と希望を分割せよ』 山﨑元著 PHP研究所

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資本主義のさらに深い本質については、過去の記事でも解説しています。ぜひあわせてお読みください。
・資本主義の恐ろしいまでの本質――なぜ「節約」だけでは豊かになれないのか(2026年7月4日公開記事)
【ご留意事項】
本記事は管理人の投資体験、および分析プロセスを共有するものであり、特定の投資商品や売買を勧誘・推奨するものではありません。実際の投資判断は、必ずご自身の責任において行われますようお願い申し上げます。