こんにちは、管理人の「こみや」です。
先日の記事で、「個別株投資の現実は、決して楽ではない」と、つい実感を漏らしてしまいました。それでも、株式市場への知的な好奇心や、大人の娯楽としての楽しみは生涯持ち続けたいと思っています。
その一方で、私は新NISAという最強の制度を利用して、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を毎月淡々と、感情を挟まずに積み立てています。
なぜ、そこまで徹底して「ほったらかし」にするのか。
理由は明確です。「資本主義の恐ろしいまでの本質」を理解したからです。
管理人が株式投資を始めたのは、今から40年以上前、まだ20代のころでした。当時は本質を理解していたわけではなく、先輩に勧められて「なんとなく儲かりそう」という感覚的なものでした。それが感覚ではなく、明確な「言葉」として腑に落ちたのは、経済評論家の故・山崎元氏の記事を読んでからのことです。
■ 故・山崎元氏が指摘した「資本主義の本質」と株式投資
山崎氏は、資本主義の構造と株式投資の本質を、極めてシンプルに次の2つの要素で説明されていました。
①【構造】リスクを避ける人から、リスクを取る人へ富が移動する仕組み
資本主義経済において、労働力を提供して決まった給与を得る(=リスクを避ける)だけでは、富を最大化することはできません。資本を市場に投じてリスクを引き受ける(=株式投資などを行う)ことで初めて、経済成長の果実を効率的に得ることができます。言葉を選ばずに言えば、「リスクを取りたくない人間から、リスクを取ってもいい人間が利益を吸い上げる仕組み」こそが、資本主義の本質です。
②【原資】リターンの源泉は「リスクプレミアム」
では、なぜ低成長時代でも株式投資が有効なのでしょうか。その答えが「リスクプレミアム(無リスク資産を上回る超過リターン)」です。
・成長期待はすでに株価に織り込み済み
将来の高成長・低成長といった予測は、すでに現在の株価に適正に反映されています。そのため、どの企業に投資しても、期待されるリスクプレミアムは同じ水準に収束します。
・「リスク」を取る対価がリターンになる
株式投資の収益の源泉は、企業の利益成長そのものというよりも、価格変動(リスク)を引き受けることに対する報酬です(一般的に年率5〜6%程度)。このプレミアムを長期にわたって取り込むことが、運用の最大の目的となります。
・投資家が本当に注視すべきこと
低成長下では、企業の劇的な成長に過度な期待は持てません。だからこそ、市場の価格形成(割引現在価値)を信じ、「長期・分散・低コスト」の基本原則に従って投資を継続することが最も重要であると、山崎氏は説き続けました。
〇 管理人の想い:雑音を配し、初めの一歩を
テレビのバラエティ番組やニュースでは、連日のように「食費の削り方」や「ポイ活」などの節約術が紹介されています。
もちろん、日々の節約は無駄ではありません。しかし、それだけで豊かな生活や安心な老後といった「資産形成」を実現することは、絶対に不可能です。
なぜなら、どれだけ生活を切り詰めても、先ほど述べた「資本主義の残酷な壁(リスクを取る側に富が流れる仕組み)」を乗り越えることはできないからです。
今、生活にもがき、将来に不安を抱えている氷河期世代や高齢者の方々にこそ、この「資本主義の本質」を知り、リスクプレミアムを享受してほしいと切に願います。
投資は、決してハードルの高いものではありません。例えば、毎月数百円からでも十分に始められます。
ネット証券で口座を開設し、新NISAという最強の制度を使って、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を毎月淡々と、感情を挟まずに積み立てるだけです。
「長期・分散・低コスト」の基本原則にただ従う。これさえ守れば、資産形成は誰にでもできる、再現性の高い「簡単な作業」に変わります。
金融機関が流すもっともらしい広告や、資本主義の雑音に惑わされる必要はありません。
豊かな未来へ向けて、まずは資産形成の道への「初めの一歩」を一緒に踏み出してみませんか?
◎ お薦めの書籍
『経済評論家の父から息子への手紙』 山﨑元著 Gakken

【ご留意事項】
本記事は管理人の投資体験、および分析プロセスを共有するものであり、特定の投資商品や売買を勧誘・推奨するものではありません。実際の投資判断は、必ずご自身の責任において行われますようお願い申し上げます。